ボルボワールドマッチプレー選手権
スペインにあるフィンカ・コートシンGCで開催された
欧州男子ツアー「ボルボワールドマッチプレー選手権」は
出場選手24名が、3名ずつの8グループに分かれ
初日、2日を総当たりで戦い、上位2名の計16名の選手が
決勝ラウンドに進むという、新しい方式のマッチプレーでした
準決勝第1試合は、マーティン・カイマーとルーク・ドナルドの対戦でした
今年2月の「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」の決勝と同じでしたね
L・ドナルドが序盤からアップを重ねてカイマーを圧倒し決勝へ
第2試合は、イアン・ポールターとニコラス・コルサートの対戦で
7ホール目までコルサートが3UPとリード
しかしここからポールターが3ダウンを挽回し
オールスクエアのままエキストラホールへ
19ホール目をポールターが取り、決勝戦へこまを進めました
ポールターは一昨年の「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」で
勝っており、今年勝ったL・ドナルドとともに
マッチプレーの名手となった2人の戦いでした
前半は一進一退でL・ドナルドが1UPで迎えた12番から見ました
ポールターは20mに、ドナルドは10mにオンしていましたが
ポールターがロングパットを見事に決めオールスクエアになりました
13番はドナルドが1,8mにナイスオンしたのに対し
ポールターは行ってはいけない段の下の左のバンカーへ
しかしここから「ベストバンカーショットオブウィーク」と
コメンテイターが絶賛したショットでOKに
ドナルドはバーディパットをショートしてイーブンのまま
14番のティショットは右サイドの下り傾斜を使ったポールターと
左の平らな場所に打ったドナルドの飛距離の差が50y近くありました
ドナルドのセカンドは8m手前にオン
グリーンまで確認に来たポールターの80yのアプローチは80cmに
このショットは下半身の動きをアップでスロー再生していました
左足はびくとも動かず、開いたフェースを閉じながら
インパクトしているのがよく判る映像でしたが
ここでポールターの1UPとなりました
15番は山の中腹にあるティから、打った後階段を下り
カートに乗ってさらにフェアウェーに下る打ち下ろしのパー4ですが
セカンドからは打ち上げで右サイドが高く
左足上がり、つま先上がりの傾斜からの
左に行きやすいショットで、グリーンの左は段になっていて
転がり落ちると寄せるのは至難の業という状況でした
セカンドを右のバックエッジに外したドナルドに対し
ポールターは左のエッジにキックして、段の下に打ち込んでしまいます
アプローチは反対のエッジまでオーバーし、ドナルドより遠い位置に
そこからポールターはパターで30cmに寄せOKボギー
その後ドナルドのバーディパットはカップをなめ80cmオーバー
しかしオールスクエアになるパーパットを外してしまいます
これが入っていたら、勝負はまだわからなかったでしょう
16番の打ち上げのパー4はともにフェアウェーをとらえ
先に打ったドナルドはピン奥4mにオン
それを見てポールターの放ったショットはカップをかすめて
30cmにつけるスーパーショットでOKバーディ
ドナルドのバーディパットは決まらず、ポールターの2アップ
13番のバーディパットと15番のパーパットを外したドナルド
自分で離してしまった流れを、再び呼び込むのは大変なことでした
ドーミーホールの17番はともにショートでエッジから
10yの上りのアプローチが残りました
ドナルドが意地の一発を狙いますが、わずかに届かずOKパー
パターで打ったポールターは、3m近くもショートしてしまいます
もしこれが外れていたら、ドナルドも息を吹き返したことでしょう
しかしポールターはパーパットを真ん中から決めガッツポーズで
「ボルボワールドマッチプレー選手権」を制しました
結果としてはアグレッシブに攻めたポールターと
無理をせず、確実に攻めたドナルドとの戦いでした
アグレッシブの象徴、セベの母国での開催でしたが
セベを想わせるプレーをした、ポールターの優勝でした
Ian Poulter
European Tour: Volvo World Match Play Championship
Driver: Cobra White ZL (9.5 degree;
Fujikura Motore Speeder VC.0 shaft)
Fairway Wood: Titleist 909F3 3-wood
(13 degree; Aldila RIP 60 shaft)
Hybrid: Cobra Baffler Rail 2/H
(17 degree; Matrix Radix 8X Hybrid shaft)
Irons (3-7): Cobra Pro CB (Dynamic Gold X100 shafts)
Irons (8-PW): Cobra Pro MB (Dynamic Gold X100 shafts)
Wedges: Titleist Vokey Design Spin Milled (54 and 60 degree)
Putter: Rife Aruba prototype
Ball: Titleist Pro V1x
Footwear: FootJoy ICON MyJoys (Champ spikes)
パターは相変わらずライフ「Aruba」ですね
キャディバッグの新製品のデザインです
軽量の少し小さいタイプです
小林の使用シャフトはアッタスでした
先週の雪辱
「クラウンプラザインビテーショナル」は
初日、2日目「62」のビッグスコアで飛び出した
デビッド・トムズが、3日目崩れチャーリー・ウィに次いで
2位タイからスタートとなりましたが15アンダーで逆転勝利を飾り
5年ぶりとなるツアー通算13勝目を手にしました
活躍を予想していましたが、優勝できて良かったですね
レッスン中「Cスイング」のスイングチェックで
D・トムズのスイングを使って解説しているのですが
私が活躍を予想したのにはワケがあります
以前のD・トムスは、トップでヘッドが遊び、ターゲットラインに
シャフトがクロスする悪い癖のために終盤で自滅していました
昨年ぐらいからトップでのヘッドの遊びがなくなり
レイドオフ気味のこの辺りで止まる様になっていました
最近は切り返しでの振り遅れがなくなり、出球が安定していました
もともとアプローチ、パットのボールタッチの柔らかさは素晴らしく
遊びが無くなり、スピンコントロールがしやすくなったのでしょう
一方のC・ウィは「ロイヤルトロフィー」でおなじみの顔ですね
悲願の米ツアー初タイトルを1打差で逃し、通算14アンダーの
単独2位で悔しいフィニッシュでしたがタイガーと同じ
ショーン・フォーリーのスイングチェックを受けています
先週D・トムスに勝ったK・J・チョイは
SKテレコムオープンの初日67と好スタートでしたが
2日目に74、3日目71と12位タイに終わりました
K・J・チョイが使って優勝したアイアンは「ミウラ」
ミラクルアイアンの工場とは目と鼻の先
メッキ屋さんは同じ工場です
K.J. Choi
PGA Tour: The Players Championship
Driver: TaylorMade R11 (9 degree; Matrix Ozik XCON F6M2 shaft)
Fairway Wood: Ping i15 3-wood (15.5 degree; Accra S3 Dymatch 85 shaft)
Hybrid: TaylorMade Rescue TP FCT (19 degree; Graphite Design
Tour AD UT 85 shaft)
Irons (3-PW): Miura CB-501 (KBS Tour shafts)
Wedges: Miura Classic (54 and 60 degrees)
Putter: Odyssey TriHot 2
Ball: Titleist Pro V1
Footwear: FootJoy Icon #52366 (Champ ProStinger spikes)
Glove: FootJoy StaSof
ゴルフを支えた「日本の芸術品」ともいえる
神崎郡市川町の「軟鉄鍛造ヘッド」に注目が集まることを願います
韓国の「SKテレコムオープン」は濃霧のため最終日が中止になり
オーストラリアのカート・バーンズが3日目までの成績で優勝しました
一打差の2位は、韓国では鬼のキム・キョンテでした
石川のプレーオフ負けは残念ですが
小林の体格のよさには驚きました
世界に通用する飛距離はすでに持ち合わせているようで
これからに期待の持てる、久々の「大砲」の登場ですね
それでも2位で世界ランク49位に上がるようで
「全米オープン」を決めました
石川のこれからに期待しましょう