べ・サンムン初優勝とタイ人女子プロの活躍
日本での活躍を足がかりにPGAツアーに参戦したべ・サンムンが
PGAツアー「バイロンネルソン選手権」で、逆転による初優勝を飾りました
ツアールーキーの昨年は「WGC・アクセンチュアマッチプレー選手権」で5位
「トランジションズ選手権」2位と、2度のトップテン入りでなんとかシードは確保していました
今年も「ノーザントラストオープン」での8位タイが最高成績で
期待したほどの活躍ができずにいましたが
「1年目はコースや状況を学び、環境に慣れるための時間。
2年目は『よし、オーケー、良いプレーをしよう』コースも知っているし、快適になってきた。
インターナショナルプレーヤーにとって、環境に慣れて良いプレーをするために時間が
必要なことを、多分あまり多くの人は認識していないと思う」とコメントしていますが
このブログで何度も述べてきましたが石川にも慣れが必要なのです
海外に駐在している方はお分かりでしょうが
初めの一年は変化についていけず、何もわからずに過ぎて行ってしまうものです
環境に慣れ、自分で何かを決断して、仕事に生かせるようになるのは
早い方で2年目からではないでしょうか
韓国からアジアンツアー、日本という違う環境を経験してきた
べ・サンムンが2年目で成し遂げた初優勝ですが
もう少し何かが加われば、石川にもチャンスが巡ってきそうです
ジャック・ニクラウス、フィル・ミケルソン、グレッグ・ノーマンをはじめ有名選手を指導し
教えているプレーヤーをメジャーも含め80回~90回は優勝に絡めたという
リック・スミスにコーチを受けていたべ・サンムンですが
スイング改造中の石川にも、コーチは当然必要です
滑り込みでも予選を通過しているのは、優勝争いの準備を
積み重ねている段階とコラムにも書きましたが
最終日に「ほぼ完璧なラウンド」と本人が語る「67」で10位に入りました
しかし4日間を通して「納得がいくラウンド」で終わるには
スイングをチェックしてくれるコーチの存在が必要ですね
2011年のプロテストをトップで通過した、タイ出身のオナリン・サタヤバンポットが
「ほけんの窓口レディース」で通算6アンダーで逃げ切りツアー初勝利を手にしました
タイ国籍の選手として、初の女子日本ツアー優勝者にその名を刻みました
ジュニア時代はタイのナショナルチームに3度選出されるなど活躍し
「小さい頃からアメリカでプレーしたいと思っていた」という夢を叶えるべく18歳で渡米
インディアナ州にあるパデュー大学に進学し、06年にアメリカでプロ転向を果たしています
翌07年には、下部ツアーのフューチャーズツアーで初タイトルを早々に獲得したのですが
「タイにいるコーチから日本を勧められた。タイからも近いし
アメリカと比べてルーキーに対しても資格次第で出られる試合が多い」と
日本ツアー参戦を決意したのですが、2012年シーズンはベスト10入りはありませんでした
今年に入り「ダイキンオーキッドレディス」で3位タイに入り、好調をキープしての初優勝でした
前回のブログ「タイ人女子期待の星」でジュタヌガン姉妹のことを書きましたが
タイ人女子プロの、米国LPGAでの活躍が刺激になったのでしょう
米国LPGAの「モービルベイLPGAクラシック」でも
惜しくも優勝を逃したタイ人女子プロゴルファーがいました
ポルナノン・ファトラムは最終ホールでもバーディを奪い
「63」の猛追を見せ、トップで後続を待っていたのですが
ジェニファー・ジョンソンが16・17番を連続バーディで抜け出し
P・ファトラムを一打差で振り切り、初優勝を飾っています
「キアクラシック」でも3位、メジャーの「クラフト・ナビスコ選手権」では13位と
今年は上位争いに加わってきていますが、これからも注目のプレーヤーです
「ホンダLPGA」最終ホールの悲劇で優勝を逃したA・ジュタヌガンは
参戦した米国LPGAで2位、4位、3位、3位タイとすべてベスト5入りしています
「モービルベイLPGAクラシック」でも、その時点でトップのP・ファトラムに並ぶ
最終ホール2mのバーディを逃し、結果4位タイに終わっていますが
参加した5戦すべてでベスト5入りを果たすという大活躍です
ヨーロピアンツアーではトンチャイ・ジャイディが「ボルボワールドマッチプレー」の決勝で
G・マクドウェルに敗れ、惜しくも2位に終わっています
近いうちに米国LPGAでも「タイ人プレーヤー初優勝」が成し遂げられそうです
オナリン・サタヤボンパットもいずれ米国LPGAを目指すことになるのでしょうが
タイ人プレーヤーの活躍は、アジアのゴルフ界には明るいニュースですね
タイ人女子の期待の星
タイから突如として現れた新星が、LPGAで鮮烈なインパクトを残す大活躍をしています。
2月にサイアムCCで開催された「ホンダ LPGAタイランド」では、
2位に2打差の単独首位で最終18番を迎えながら、
まさかのトリプルボギーでタイ人初のLPGAツアー制覇を逃したアリヤ・ジュタヌガンです。
07年にアマチュアで出場した米国女子ツアーで、
11歳11ヶ月2日という史上最年少予選通過記録を打ち立てているツアールーキーは
「全米女子アマ」を制するなど数々の実績を経て、
2013年1月にプロ転向しています。
姉のモリヤ・ジュタヌガンは2012年に「HSBCブラジルカップ」を制していますが、
この大会はアンオフィシャル競技でした。
アリヤは欧州女子ツアーを主戦場としていますが、
4試合目の「ラーラメリヤムカップ」で早々にプロ初タイトルを獲得ています。
LPGAでは「ホンダ LPGAタイランド」2位の後
「HSBC女子チャンピオンズ」は4位に入り
「ロッテ選手権」3位と連続でベスト5入りしていました。
迎えた「キングスミル選手権」では初日、2日目と首位を走り、
3日目は「73」と崩れましたが、最終日は「66」で3位と4試合連続のベスト5入りです。
近いうちに「LPGAツアー、タイ人初優勝」の朗報が届きそうです。