Sammy's Golf Studio
LinkContact Us |  
HOME
SHOP
FITTING
GOLF GOODS
GOLF COURSE
BLOG
Sammy's Golf Studio - Kankokutei
最近の記事
■12月1日バンコクライフコラム
■11月1日バンコクライフコラム
■バンコクライフ掲載コラム 10月15日
■10月1日 バンコクライフコラム
■バンコクライフ9月15日コラム
■バンコクライフ9月1日号コラム
■ゴルフスタイル2月号
■日本シリーズ ゴルフスタイル新年号
■岩田に罰則 ゴルフスタイル12月号
■日本オープン ゴルフスタイル11月号

アーカイブ
■November 2017 (2)
■October 2017 (2)
■September 2017 (1)
■August 2017 (1)
■February 2016 (1)
■December 2015 (4)
■September 2015 (2)
■July 2015 (1)
■June 2015 (1)
■May 2015 (1)
■February 2015 (5)
■November 2014 (1)
■October 2014 (2)
■September 2014 (2)
■August 2014 (2)
■July 2014 (2)
■June 2014 (1)
■May 2014 (3)
■April 2014 (1)
■March 2014 (3)
■February 2014 (1)
■January 2014 (2)
■December 2013 (2)
■November 2013 (2)
■October 2013 (3)
■September 2013 (1)
■August 2013 (2)
■July 2013 (2)
■June 2013 (3)
■May 2013 (2)
■April 2013 (1)
■March 2013 (3)
■February 2013 (1)
■January 2013 (3)
■December 2012 (1)
■November 2012 (2)
■October 2012 (2)
■September 2012 (3)
■August 2012 (2)
■July 2012 (2)
■June 2012 (2)
■May 2012 (2)
■April 2012 (1)
■March 2012 (1)
■February 2012 (2)
■January 2012 (2)
■December 2011 (2)
■November 2011 (3)
■October 2011 (2)
■September 2011 (2)
■August 2011 (2)
■July 2011 (2)
■June 2011 (2)
■May 2011 (2)
■April 2011 (2)
■March 2011 (2)
■February 2011 (2)
■January 2011 (2)
■November 2010 (2)
■October 2010 (1)
■September 2010 (2)
■August 2010 (1)
■July 2010 (1)
■June 2010 (1)
■April 2010 (2)
■March 2010 (2)
■February 2010 (1)
■January 2010 (2)
■December 2009 (3)
■November 2009 (2)
■October 2009 (2)
■September 2009 (2)
■August 2009 (2)
■July 2009 (2)
■June 2009 (2)
■May 2009 (2)
■April 2009 (2)
■March 2009 (2)
■February 2009 (2)
■January 2009 (2)
■December 2008 (2)
■November 2008 (2)
■October 2008 (2)
■September 2008 (2)
■August 2008 (2)
■July 2008 (2)
■June 2008 (2)
■May 2008 (2)
■April 2008 (2)
■March 2008 (2)
■February 2008 (2)
■January 2008 (2)
■December 2007 (2)
■November 2007 (2)
■October 2007 (2)
■September 2007 (2)
■August 2007 (2)
■July 2007 (2)
■June 2007 (2)
■May 2007 (2)
■April 2007 (2)
■March 2007 (2)
■February 2007 (1)
■January 2007 (2)
■December 2006 (2)
■November 2006 (2)
■October 2006 (2)
■September 2006 (1)
■August 2006 (2)
■July 2006 (2)
■June 2006 (2)
■May 2006 (2)
■April 2006 (2)
■March 2006 (2)
■February 2006 (2)
■January 2006 (1)
■December 2005 (2)
■November 2005 (2)
■October 2005 (2)
■September 2005 (2)
■August 2005 (2)

image shop

SAMMY'S GOLF CO.,LTD.
Bangkok Studio
3FL, 593/13-14 Soi Sukhumvit 33/1, Sukhumvit Road., Klongtan-Nua, Wattana Bangkok 10110
MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

打ちっぱなし(内輪話)

世界一難しいコースとは

PGAツアーに参戦している50人のメンバーに、Golf Worldが「PGATOUR・コースランキング」調査を実施しました。トップ20のコースは平均で1945年にオープンしており、下位20コースの平均開場年は1982年と、以外にも歴史のあるコースに軍配が上がりました。リストの上位をクラシックなコースが独占したことについて、選手の一人は「最近のコース設計者はゴルファーのゴルフを試しているけど、スキルは試していない」と一刀両断。「本当に長いパー3では、私たち選手は確率でプレーします。殆どの選手は難しい位置にピンが切ってある230ヤードの距離でピンをデッドに狙ったりしない。グリーンの真ん中を狙うことがパーセーブの確立を上げることを知っている。しかしハザードが迫る小さなグリーンを狙って8番アイアンを握ると、ピンを狙いたくなるものです。そんなシチュエーションでは、ミスしてハザードに打ち込む選手を見ることもあるでしょうし、スーパーショットでバーディを奪うシーンを見ることもあるはずです。こういった光景は、距離が短い古いコースだと度々目にすることがあるはずで、そういうシチュエーションこそ、古いコースが良いコースとなる理由です」と説明しています。

また「古いコースでは、多くのホールでいくつもの攻め方が選択できる」という古いコースを支持する意見もあります「転がしを使うのは、最近のコースでは稀なオプション、上から攻める空中戦ばかりだからね」と、練習や経験を通して積み上げたスキルが生かせる古いコースに一票を投じています。トッププレーヤーになって、ジュニア時代にテレビで観たことがあるホールをプレーすることは大きな喜びのはずです。毎年トーナメントが開催されるオーガスタの12番やリビエラの18番、ペブルビーチの18番などはプレーヤーにとっては攻略したい「憧れの場所」でもあるのです。

フィル・ミケルソンがリース・ジョーンズによってリデザインされた「トーリ・パインズGC」について「リスクは増えても、それに対する報いがない」と、サウスコースのオーバーホールについて語り、さらにR・ジョーンズがリノベーションして開催された昨年8月の「全米プロ」でも「アトランタ・アスレチック・クラブ」を、あまりにも難しいセッティングにしたと非難しています。「アトランタ・アスレチック・クラブ」は「マスターズ」の創始者「ボビー・ジョーンズ」が現役を引退後1971年まで理事長を務めたコースです。クラブハウス前には銅像が建てられ、ハウスの中には1930年の年間グランドスラム(全米オープン、全米アマ、全英オープン、全英アマ)を達成した際の4つのトロフィーをはじめ思い出の品々が大切に陳列されており、伝説の一端を垣間見ることができる由緒あるコースです。「アトランタ・アスレチック・クラブ」で「全米プロ」が開催されるのは2001年以来でしたが、コースセッティングについて、他の選手たちからも批判が続出していました。前回大会よりも全長が254ヤード伸びた7467ヤードは、パー70の設定としてはメジャー史上で最長で、2001年大会で優勝したデビッド・トムズは「すごく長くなってグリーンも違う、フェアウェイバンカーが多く、あまりにタフになった」と語っていました。フィル・ミケルソンは4つのパー3のうち、15番の260ヤードをはじめ、200ヤードを超えるホールが3つあることを例に挙げ「いったいどのくらいのゴルファーがこのホールを攻略できるのか、一般的なプレーヤーがまったく攻略の糸口を見つけられないホールが増えることで、ゴルフというスポーツの裾野を狭くし、ゴルフを潰す近代的なコースデザインの好例」と強烈に批判しています。

ボビー・ジョーンズはコースを伸ばすことに批判的だったとされていますが、PGAメンバーによって1位に選ばれたのはそのボビー・ジョーンズが設計・監修した「オーガスタナショナルGC」でした。プレーヤーのコメントは「毎年必ずプレーする最高の場所」「素晴らしい」「驚きだ」「理想の場所。いい意味で、自分が場違いな気にさせられる」と評される「マスターズ」の会場は「あまりに神聖である」がゆえに首位となったともいえるでしょう。しかしある選手は「コースの幅が広く、戦略を必死で考えなければならなかった時の方がよかった」と語り「10点の評価をできない唯一の理由は、手入れがされすぎていること。トム・ファジオが手を加えすぎた」という意見もあります「1986年にジャックが優勝した時は10点だったかもしれないが、コースの全長を伸ばしすぎだ」と、全長7445ヤードまでコースの全長を伸ばしたことには多くの反対意見が寄せられています。

オーガスタのその他のホールは、距離が毎年のように長くなりましたが12番パー3は、過去70年間155ヤードに設定されていることも「意味深い話」です。「マスターズ」での12番ホールの平均スコアは3.29と2番目の難易度になっていますが、「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催される「TPCソーグラス」の名物「アイランドグリーン」の17番ホールでも3.12と、いかにオーガスタナショナルの12番が難しいかが分かります。12番のグリーンはコース内で一番下の「自然の流し台」の位置にあるといわれています。その低い場所に吹き込む不安定でクルクルと回る風のため、ゴルフ界で最も恐ろしいパー3となっています。仮に天候が穏やかであったとしても、終盤に試合展開を劇的に変えるホールとして有名です。不安定な風がどのくらいショットに影響を与えたかという逸話が残っています。1956年にボブ・ロズバーグが強いアゲンストで4番アイアンを選択したのですが、バックスイングの途中に風がぴたりと止まってしまい、B・ロズバーグのボールはグリーンをはるかに超え、その奥のフェンスと木々をも超えていき「オーガスタナショナル」に隣接する「オーガスタCC」の9番ホールに飛んでいってしまったといいます。打ち直しを打つ段階でまた風が吹き始めたため、B・ロズバーグは再び4番アイアンを握り、結局3オン2パットのダブルボギーでホールアウトした記録が残されています。

多くのトッププレーヤーが、風を読み違え155ヤードの距離をグリーン奥にある松やアザレアの林に打ち込んでしまうのです。またショートして池に落ちるケースも多々あります。オーガスタで4度2位となったトム・ワイスコフは、1980年に12番で5度も池に打ち込み「13」という不名誉な大叩きを記録していますが「8番アイアンでトゥに当たったりしているわけじゃないんだ。だから、10ヤード短かったり、15ヤードもオーバーしたりしたら、それは風が影響していると考えられると思うね」といまだに理解できないパー3を語っています。T・ワイスコフによれば「13」を叩いた日は「風がまったく吹いていなかった」ということですが「魔女が棲む」といわれるオーガスタ12番ホールの上空は、経験豊富な彼らでも想像もできないような風が吹いているようです。

「マスターズ」で使用するティグラウンドは、普段メンバーが使用するものよりも少し低いところにあります。部分的にグリーンのシルエットを隠し、ホールの全景が見えない工夫がされています。グリーン手前のバンカーは、見た目には難しそうに見えないのですが、朝早くグラウンドクルーが水をまき、他のバンカーより砂が締まっているため、バンカーショットの際、少しボールが飛ぶようになっています。そしてグリーン奥にある2つのバンカーは、グリーン面よりも高いポジションにあるため、すべてがレイズクリークに向かって下り傾斜というやっかいなバンカーショットが残ります。そのため奥のバンカーから、レイズクリークに転がり落ちる場面も何度か登場することになるのです。

さらにティグラウンドから見た、グリーン左サイドは木々で覆われているため、地面は水分が蒸発することがなく、左に逃げた選手には芝が薄く、ウェットないやらしいライが残るようになっています。グリーン右手前のエプロンは、短く刈りそろえられており、少しでもショートするとレイズクリークに転がり落ちるという、どこにも逃げ道が無いように計算しつくされた、恐ろしいグリーン周りになっています。また細く中央がくびれた形状のグリーンは、年々サイズが縮小され続け、細いところでは幅が10ヤードしかないところもあります。メジャーチャンピオンのニック・プライスは、このグリーンについて「右奥方向に斜めのグリーンで、ボトムからトップにかけて傾斜のあるグリーンは、どれだけレベルの高い右利きの選手にとっても非常に難しいと思う」と、語っています。右打ちの場合、少しでもこするようなスイングになると、インパクトロフトが増えるためショートすることになります。結果はエプロンではじかれてレイズクリークに転がり込むことになりますが、それを嫌うと左にオーバーと「迷いがミスを生むホール」ともいえるでしょう。「マスターズ」は、ここ10年で04・06・10年にP・ミケルソンが3勝、03年にはマイク・ウィアー、今年のババ・ワトソンとサウスポーの優勝が50%になっています。サウスポーの場合、右斜めに奥行きが深いグリーンに対して、左からつかまったドロー系のボールで攻めればインパクトロフトが立ちショートする危険が無いわけで、このホールは右打ちより明らかに攻めやすいホールになります。

ゲーリー・プレーヤーは「12番の風」との出会いについて「オーガスタで最初にプレーした時は、ベン・ホーガンとサム・スニードとのラウンドだった。ホーガンは7番アイアンでグリーンを超えてしまったが、こっそり彼のバッグをのぞき込んだスニードが8番アイアンで打ったら、池に落ちた。12番の風を目の当たりにした最初の状況としては最悪だったね。彼ら2人はゴルフ史上に残る偉大なボールストライカーなのに、1人はグリーンを超えて、もう1人は池に落ちたわけだから。たまらなくなって、『なんだよ! このコースは何かにとりつかれているんじゃないか?』と口走ってしまったほどだった」と「12番の不可思議な風」について語っています。

12番の有効な攻略法は「11番と12番のフラッグが風の影響を受け、どの方角になびいているかで判断する」という方法が有名です。2本のフラッグは風を木々がさえぎり、大体逆方向になびいているため、プレーヤーを混乱させる要因になっています。6回の優勝を誇るJ・ニクラウスは「大事なのは2本のフラッグが同じ方向になびくまで待つこと。フォローや横向きになびくことも多いが、必ず同じ方向になびくまで待たないといけない。しばらく時間を必要とするかもしれないが、必ず同じ方角になびく瞬間があるから、待つんだ」と語っています。また12番ホールのすぐ隣「13番ホールにある木々の先端付近が風でどう動いているか注視する」というのがあります。1979年に優勝したファジー・ゼラーも「木々の動き方で風向きが予測できる」と話していますが「マスターズ」で2度優勝(1984、1995年)していて、歴史にも詳しいというベン・クレンショーは「12番が建設された場所は、もともとアメリカ大陸先住民の埋葬地だった。1931年の建設当時、地中から墓地だったことを証明するものが発見されていて、ボールが風に押し戻されて池に落ちると、『彼らの魂に呪われた』と、時には迷信じみたことを言う連中もいる」と、語るほど「美しくも魔女が棲むオーガスタ」のわずか155ヤードの不可思議なショートホールが、もしかしたら世界ナンバーワンの難ホールなのかもしれません。

帝王の助言 5月1日2012年

「マスターズ」前に世界ランキングで、目標としていた50位以内の確保を逃した石川は「3か月やってきた上での結果」と冷静に受け止めていました。しかし「アメリカでの3か月間で50位前後をキープするのは難しい。『どこまで落ちるのか』という不安があった」とも語っています。去年日本ツアーで優勝できなかったことがランクダウンの最大の要因でしたが、4度目のマスターズに向かうにあたって、石川が米国PGAツアーデビューを果たした2009年以降、シーズン開幕からマスターズ直前までの同ツアーでの戦績を振り返ると、数字上では今季序盤戦のそれがいかに群を抜いたものとなったかが分かります。

09年  1万0692ドル (3試合)
10年 19万6708ドル (5試合)
11年 10万4000ドル (5試合)
12年 59万6231ドル (7試合)

この結果はシーズン前半戦での「スペシャル・テンポラリーメンバー」登録を可能にし、来季のシード権獲得に大きく近づく充実度でした。好不調の波を小さくすることはまだできていないように思いますが、今年の3ヶ月間の経験は開幕を迎えたばかりの日本選手とは違うステージにいるのは間違いありません。「マスターズ」では、予選落ちしたとはいえその準備に費やした努力からひとつステージを上り、国内では格上の戦いで大きく成長を遂げそうに思います。いままでは、あくまで日本ツアーでの実績が「自信の源」だった石川が、5月24日からの「クラウンプラザ招待」を皮切りに「ザ・メモリアルトーナメント」「全米オープン」「トラベラーズ選手権」の4試合に出場し、来期米ツアーのシード入りを目指します。これまでの海外遠征は国内シーズンの開幕前が主体で、シーズン中は四大メジャー、もしくはWGC(世界ゴルフ選手権)への出場が基本路線でした。国内ツアーを3試合以上欠場するリスクは伴いますが、石川は「自分が米国で戦うことで、その先の世代に刺激を与え、日本のツアーのレベルが上がれば。そのために自分は頑張りたい」と米ツアー参戦を明言し、今回の遠征でシード当確ラインに乗せる決意を語りました。

 石川が小学生時代の卒業文集に書いた「八年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝」という有名になったフレーズは予選の2日間で絶たれ、目の前にそびえる高い世界の壁を再認識することになりました。しかしその作文には続きがあります「ぼくの将来の夢はプロゴルファーの世界一だけど、世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです」とも書いてあります。石川は「強く愛されるプレーヤー」を目指し新たなスタートを切ったのです。予選ラウンドを一緒に回ったフレッド・カプルスや「全英オープン」で同組となったトム・ワトソンが、コース内のどこにいても大歓声で迎えられる姿は「世界一好かれる選手」に必要な何かを教えてくれたはずです。

 メジャーで活躍するためには早く米ツアーに参戦したほうがいいと何度も述べてきましたが、これは世界と日本とではコースのレベルに大きな差があるからです。ミドルホールのセカンドで、日本ではショートアイアンで打てる場合が多いのですが、コースの全長が長いアメリカではミドルアイアン、ときにはロングアインを使用しなければいけませんし、グリーンに止める技術も必要です。日本は2グリーンのコースが多いためにグリーン周りが広く、ミスしても大けがすることはありませんが、アメリカではグリーンに向かうほどコースが狭くなっており、グリーンを外せば難しいアプローチが残ります。さらにグリーンの速さとラフの深さに関しては、日本とアメリカでは歴然とした差があります。日本のコースでいくらラフを伸ばして、グリーンを速くしたとしても、世界レベルのフィールドは再現できません。そのようなコースでの優勝争いの中で感じるプレッシャーは相当なものですが、その感覚は日本では経験できないということになります。東海岸のコースでは、フェアウェイでもボールが沈むことがあります。フェアウェイが固く、刈り高が揃い、ティーアップした様な日本とはまったく違う打ち方をしなくてはいけないのですが、日本のフェアウェイに慣れてしまった選手では、まったく対処できないことになります。

ポテトチップス型のグリーンのアンジュレーションも強烈で、パッティングの攻めやすい面に止めるには多彩なショットが必要になります。その技術を身につけ、磨いていくには、芝の種類からして違う「日本のコース」で成績を挙げても意味がないことになります。やはりアメリカの芝で、グリーンを外せば長いラフが待ち受ける「厳しいセッティング」で覚えていくしかないのです。本人が語る「良い準備ができて望んだマスターズ」で結果が残せなかったのも「世界のステージ」での経験不足という事なのでしょう。

ジャック・ニクラスは「マスターズ」で6度の優勝を果たしていますが、最後の優勝は46歳でした。2位で終わること4回、トップ5には15回という前人未到の成績を残しています。出場した45大会、合計163ラウンド、約1万2000ストロークの平均スコアはアンダーパーですが、最近は「アドバイスが必要なら、ジャックに聞け」といわれるほど、若手に与えた助言が大きな効果を上げています。J・ニクラウスは「名誉スターター」としてオーガスタに姿を現しつづけていますが、昨年の「マスターズ」優勝のチャール・シュワルツェルと「全米オープン」で初メジャーを飾ったとロリー・マキロイは、J・ニクラスの元を訪れたことが刺激となり、メジャー優勝への突破口を開いたと語っています。またルーク・ドナルドは「ジャックのおかげでドライバーが改善された」と語り、トレバー・イメルマンが「マスターズ」で優勝する前も、マーティン・カイマーが「全米プロ」で優勝する前も、J・ニクラスと一緒に時間を過ごしています。

R・マキロイがマスターズの最終日に80を叩く大崩れを演じた後で、J・ニクラスは「トム・ワトソンも若い頃にメジャートーナメントの最終日に何度も崩れた」ことを引き合いに出し「失敗を認め、ミスをしっかり分析してそこから学ぶように」とアドバイスしたそうです。そうすれば次のチャンスで「最終ラウンドのプレッシャーを受け入れながら、いいプレーができるようになるだろう」と伝えたといいます。

「全米オープン」で圧倒的なプレーでリベンジを果たしたR・マキロイは「歴代最高の成功を収めたプレーヤーとヒザを交えて、すばらしいアドバイスに耳を傾けられたのが良かった。そして、アドバイスの一部をこんなに早く実践できたんだから」と助言の効果を語っています。また昨年の「マスターズ」でメジャー初優勝を遂げたC・シュワルツェルのために、18ホールを分析し、ゲームプランを助言したというのも有名です。C・シュワルツェルが語るその内容の一部は「各ホールには、それぞれ本当に細かな作戦があるんだ。ニクラウスが言うには、1番ホールはアプローチショットでグリーンの真ん中を狙う。左は下り坂になっているから絶対にダメ。2番ホールでは、ピンが左側にある時は、右の観客に狙いを定めることができる。12番ホールはパー3のショートホールだけど、フラッグを狙って打ってはいけないし、バンカー方向以外に狙いを定めてもいけないって言うんだ。ショートしてもオーバーしても、バンカーに入るからで、池やブッシュに入ることはないからだそうだ。このアドバイスが効いたよ」と語っていますが「ジャックの功績」は、まだまだ増えていきそうです。

現役全盛期の時でさえJ・ニクラスは「企業秘密」ともいえる自身のゴルフに関する知識を他のプレーヤーに平気で教えることで有名でした。マスターズで2度、J・ニクラウスに次ぐ2位で終わったトム・ワイスコフは「ジャックは自分が勝つことを知っているし、対戦相手もジャックが勝つことを知っている。さらにジャックは、対戦相手がジャックが勝つと思っていることも知っているんだ」とJ・ニクラウスと、他のプレーヤーの関係を語っています。タイガーに「グリップの握りを軽くすれば、より自由にクラブがスイングできるはずだ」とアドバイスしたことも有名ですが、タイガーは「一番心に残る思い出の1つは、1996年にジャックとアーノルドと一緒に練習ラウンドを回って、一緒にパー3コンテストに出場したことだ。マスターズに関するどんな質問をぶつけても、ジャックは喜んで答えてくれる。それこそ、あのトーナメントで一番クールなことの1つだ。経験のある熟練プレーヤーが、若いプレーヤーに知恵を授けてくれた」と語っています。

J・ニクラウスは快くアドバイスをする理由を「あのサム、サム・スニードでさえ、面倒を見てくれたんだよ。自分を押しつけることなく、たくさんの人が手助けをしてくれたから」と語っています。「帝王」となったJ・ニクラウスと「ミスターゴルフ」アーノルド・パーマーとの不仲説が流れたことを「アーノルドがかわいがってくれた」という言葉でかわしていますが「年齢はいくつも変わらないけど、ゲイリー・プレーヤーもかわいがってくれた。まだアマチュアだったころは、ベン・ホーガンもそうしてくれた。バイロン・ネルソンもね。みんな惜しみなくアドバイスをくれたし、自分も彼らから学んだ。だから、若いプレーヤーたちがアドバイスを求めてやってきた時は、喜んで教えようと思うんだ。自分がこれだけの経験を積んできたんだから、もし誰かの手助けをできるなら、習得を短くできるなら、知識を持ったまま誰にも渡さず死ぬようなことはしたくないんだ。自分を押しつけるようなことはしたくないが、いつでも相談には乗るよ」と「ジャックの助言」の真相を語っています。

今年の「マスターズ」はトータル6アンダーの4位からスタートしたバッバ・ワトソンが逆転で優勝しました。同組でラウンドしたルイ・ウーストハイゼンが2番パー5で衝撃のアルバトロスを奪取し単独首位を走る中、13番から怒涛の4連続バーディで、2番以降伸び悩んだL・ウーストハイゼンをとらえてトータル10アンダーで並び決着はプレーオフへ。18番で行われた1ホール目、L・ウーストハイゼンが右に外した後、同じようなラインの2mをB・ワトソンが左に外し共にパー。10番で行われた2ホール目、ここでB・ワトソンのティショットは右の林に大きく曲がる大トラブル。それを見たL・ウーストハウゼンは3Wを選択しますが当たりがうすく、セカンドカットに止まりますが距離を残してしまいます。グリーンは狙える状況でしたが、そこまで完璧なドライバーショットを見せていただけに安全策は残念でした。「バッバがどこにいるのか見えなかった」と語るL・ウーストハウゼンのセカンドはグリーン手前にショート。ここでB・ワトソンのスーパーショットが飛び出したのですが「救済を求めるつもりはなかった。52度のウエッジを握り、地上4~5メートルの低弾道で木々の下を抜き、40ヤードぐらいフックさせた。きわめてイージーだったよ」と優勝インタビューで世界のメディアを大笑いさていました。B・ワトソンとキャディのテッド・スコットは、アグレシッブに攻め、ミスしたらそこから必死にリカバリーするゴルフを「バッバ・ゴルフ」と呼んでいますが「カリスマ」と呼ばれたセベ・バレステロスのスピリッツを受け継いでいるように感じます。「他人にどうこうしろ、これが間違っているって言われるのが好きではない」とスイングコーチもメンタルコーチも持たない「感覚派ゴルファー」としての本領発揮でした。

派手なピンクのドライバーはチャリティのために使用しています。一昨年喉頭がんで父親を亡くし、今年はドライバーが300ヤード以上飛んだ場合は300ドルを「がん撲滅基金」に寄付しています。勝つたびに涙を流し喜びを表現する「泣き虫プレイヤー」としても知られています。「Bubba」は「デカいヤツ」を表す愛称ですが、初優勝したときも、2勝目、3勝目を挙げたときも、毎回号泣していました。「初優勝する以前の僕は、確かに感情的すぎた。でも、プレー中にポーカーフェースで感情の起伏を抑える術を覚えた。そうやって気持ちを抑える分、優勝したときは、すべての感情を解き放ち、僕は泣く。たとえ何勝目であっても、勝利の瞬間、僕は必ず泣く」と、これからも泣く事を宣言しています。元バスケットボール米国女子代表の妻アンジーと、生後1カ月の養子のカレブ君は自宅で応援でした。「早く家に帰って妻と息子に報告したい」と喜びを語っていましたが、家族に対する想いのこもったメジャー初優勝でした。

<< 1 >> 1ページ中1ページ目


| Home | Shop | Fitting | Golf Goods | Golf Course | Link | Blog | Contact Us |
(C)Sammy's Golf Co.,Ltd. All right reserved.