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SAMMY'S GOLF CO.,LTD.
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3FL, 593/13-14 Soi Sukhumvit 33/1, Sukhumvit Road., Klongtan-Nua, Wattana Bangkok 10110
MOBILE: 087-906-7272 (日本語)
FAX: 02-259-2662
URL: www.sammygolf.com
E-mail: sammy@sammygolf.com
Open: 12:00~20:00 (月曜定休)

打ちっぱなし(内輪話)

奇跡のチップイン

来季のシード権獲得を目指し、米ツアー5連戦に挑んでいる石川遼。初戦となった「クラウンプラザインビテーショナル」では1打及ばず予選落ち。2戦目の「ザ・メモリアルトーナメント」では、月・火曜日と各18ホールの練習ラウンドをこなしましたが、共に寂しく一人きりの練習ラウンドでした。韓国チームのベ・サンムンは、ノ・スンヨル、チェ・キョンジュというスリーサムでしたが同郷の大先輩からアドバイスを受けながら、同年代のライバルと緊張感の漂う石川にとっては羨ましい練習ラウンドでした。

日本からは今田竜二が出場していましたが、今季絶不調で自分のことで精一杯の状況で石川をサポートできるような心境ではなかったことでしょう。今田と今年絶好調のジェイソン・ダフナーは親友です。今季「チューリッヒ・クラシック」で初優勝を挙げ、翌週に結婚し、さらに「バイロン・ネルソン選手権」を制し、好調の波に乗りまくりのJ・ダフナーは、あっという間にスター選手の仲間入りを果たし、トーナメント会場近郊で開催されたメジャーリーグで始球式まで務めています。「注目を浴びるのは悪くないね。少しずつメディアへの対応にも慣れてきた」と語っていますが、J・ダフナーの現在の好調はスイングコーチのチャック・クックと出会い、アライメントやスイングの改造を始めた2年間の努力の賜物です。「インパクトで両手が先行しすぎて、シャフトが傾きすぎていた。わずかなフェースアングルの狂いがボールをあちらこちらに散らばらせ、ショットが安定しなかった」と、スクエアインパクトへの改造に取り組むこと2年で、大ブレークしたことになります。

J・ダフナーが憧れのゴルファーと語る「ベン・ホーガン」の銅像が建っているコロニアルCCで開催された「クラウンプラザ招待」でもザック・ジョンソンとの一騎打ちの優勝争いを演じています。12番を終え2人が並んだのですが、Z・ジョンソンが14番でバーディを奪い、J・ダフナーが15番で池に打ち込みダブルボギーと、ここで開いた4打差が勝敗を分けることになりました。その後Z・ジョンソンは16番で3パットのボギーで3打差のまま勝利したはずでした。キャディのデーモン・グリーンや愛妻や子供たちと喜びのハグを交わした後、18番グリーンは騒然となったのです。Z・ジョンソンは18番のパーパットを打つ際、J・ダフナーのために動かした自分のマーカーを元に戻さずパットしたことで2打罰が科せられ、終わってみればJ・ダフナーとの差はわずか1打ということになりました。

Z・ジョンソンにとっては最後の最後に油断が生じ、マーカーを戻すのを忘れてしまうという後味の悪い勝ち方でしたが「こんなことは初めてだ。でも最後のパーパットが入っていて良かった。2打罰だったのはラッキー。スコアカードにサインする前に指摘されたのもラッキー。まさにラッキーという言葉に尽きるよ」と反省の優勝コメントでした。もしも、Z・ジョンソンが最後のパーパットを外して、J・ダフナーとのプレーオフになっていたとしたら流れは完全にJ・ダフナーに傾いていたはずです。「もし、そうなっていたら、ザックにとっては、とんでもなくアンラッキー。僕にとっては、とんでもなくラッキーということだったんだけどね」と語るJ・ダフナーは、今年最大の注目株になりました。昨年の「全米プロ」ではキーガン・ブラッドリーとのプレーオフで惜敗しましたが、今年の好調ぶりからすると残りのメジャー「全米・全英・全米プロ」でも上位争いが可能なようです。Z・ジョンソンのキャディ、デーモン・グリーンは、試合前に父親を亡くしたばかりでした。Z・ジョンソンは「キミがしたいように、休んでもいいよ」と休養を勧めたようですが、D・グリーンは「バッグを担ぎたい」とコロニアルCCにやって来て勝利に貢献しました。プレーヤーとキャディとの「深い」絆を感じさせるエピソードも伝わってきています。

石川にも早く専属のプロキャディが見つかり、練習仲間が増えれば良いのですが、まず先輩格の今田と行動を共にすることで、今田の親友であるJ・ダフナーや、練習ラウンド仲間のビジェイ・シンとも交流できると大きな力になるはずです。石川とベ・サンムンの環境を考えると、二人が本番前に得られる情報量の差は決して小さくないはずです。一人でラウンドする理由を聞くと、「今のところ一人でやることに慣れちゃっているので、一人の方が気が楽」ということですが、自分からツアー仲間に溶け込んでいく努力が必要です。石川は、クラブハウスの選手ロッカーをほとんど使わないことでも有名です。練習器具や荷物は置くのですが、自らが足を踏み入れることはめったにないといわれています。今の石川にはツアーに溶け込み、プレーヤーと信頼関係を結ぶことが重要です。そのためにもプレーヤーやキャディ仲間にも人気があるプロキャディとの契約が不可欠です。

「ザ・メモリアル・トーナメント」はタイガー・ウッズの逆転優勝で幕を閉じました。「アーノルド・パーマー招待」に続く2勝目。そして、通算73勝目はJ・ニクラスの生涯優勝記録に並んだことになります。タイガーは「メモリアルトーナメント」 開催前の段階で「75100ヤードのアプローチショット」が117位タイという信じられないほど悪い状態でした。この距離は、スコアメイクのために非常に大切ですが、ティショットの精度についてのデータも76位タイにランクインと「ザ・プレーヤーズ選手権」までの3試合の40位タイ、予選落ち、40位タイという「弱くなったタイガー」をデータが証明していました。

「王者タイガー」の力が失せた2011年シーズンは、PGAツアーで3勝以上した選手は1人もいませんでした。そして今年も「バイロンネルソン選手権」までの22試合で20人の選手が優勝しており、シーズン2勝を挙げているのはハンター・メイハンとジェイソン・ダフナーだけでした。タイガーはいまや、単にこれらの優勝者の1人であり、メジャー14勝の「最強の王者」も「今は彼らと同じように次の優勝を狙おうとしているツアーメンバーの1人に過ぎない」という辛辣な意見まで囁かれ始めていましたが、批判を封印するかのように見事に復活を証明する今期2勝目を飾りました。

批判されても仕方がないほどタイガーの武器といえる「ショットのバリエーションの豊富さ」が影を潜めているような戦いぶりが続いていました。高い球、低い球、ドロー、フェードを打ち分け、どんなピンポジションに対しても対応できたタイガーは、グリーンを外した場合でも、パーセーブできないことは本当にまれでした。しかし最近のタイガーのミスは、ボールがどこに行ってしまうかわからないほどオーバーだったり、ショートしたり、左右に大きく曲がる状態で、不機嫌なラウンドが目立っていました。

タイガーのゴルフは乱れたドライバーショットのために、セカンドを悪いポジションから打つことになりパーオン率を下げ、アプローチで何とか寄せてもパッティングを決められないというラウンドが続いていました。2000年前後には華麗だったパッティングは最悪の状態で、勝負どころのパーパットを外し、崩れていく場面が何度もありました。パッティングで重要な距離は1.2メートルから2.5メートルとされています。スキャンダル前の2009年、タイガーはこのカテゴリーで78.61%を記録しツアーNo.1でした。しかし、2010年以降は69.6%とパッティングの不調が、タイガーの成績を下げていると何度もこのコラムで述べてきましたが、今回はショートパットが外れても「怒ることなく、集中を切らさずに」ホールをこなしているように見えました。終盤の15番パー5はイーグル逃しのバーディ、16番パー3はチップインバーディ、18番パー4はピンハイから続けざまにバーディを奪取し、見事な逆転勝利を飾りました。

「上がり4ホールで3バーディはナイス・フィニッシュ。16番のチップインは最難関ショットの1つだった。でも一番難しかったのは日本で開かれたワールドカップで決めたチップイン。ここにいる大半の人は見たことがないだろうけどね」と2001年、太平洋クラブ御殿場コースで開催された「ワールドカップゴルフ」でのチップインを語りました。米国チームは2打差で首位ニュージーランドとデンマークを追う展開で18番を迎えていました。タイガーのティショットは完璧なポジションに運びます。その前に2打差で首位を追う南アフリカチームのR・グーセンのセカンドが2mにナイスオン。E・エルスがこれを決め24アンダーでホールアウトしているデンマークに並びます。米国チームのセカンドショットはディビット・デュバルでしたが、攻めた結果わずかに右に外してしまいます。砲台グリーンに打ち上げ、そこからは強烈な下り傾斜の難しいアプローチを残してしまいます。24アンダーで最終ホールを迎え、バーディを取れば優勝のニュージーランドのセカンドを打つのは4年後に「全米オープン」を制するM・キャンベルでしたが、左に大きく外してしまいます。そこからD・スメイルが6mに乗せた後、タイガーが何度も落とし所を確認し決めた奇跡的なチップインイーグルのことをタイガーは引き合いに出したのです。「決めなくてはいけないときに決められる力」を当時のタイガーは持っていました。結果はM・キャンベルが外し4カ国のプレーオフの末、南アフリカ優勝を飾ったのですが、まさに「スーパースター」にしか成し得ない「まさかのチップイン」だったことを強烈に覚えています。

「ザ・メモリアルトーナメント」勝負どころ16番グリーン右奥のラフからロブショットは、カップに吸い寄せられるように転がっていき、そのままカップインし、タイガーらしい大きなガッツポーズが久々に飛び出しました。結果としてこのホールをボギーとしたR・サバチーニに2打差をつけての勝利でしたが「必要なときに必要なことができたことがうれしい」と優勝会見で語っていました。タイガーと並んでインタビューに答えていたJ・ニクラウスの言葉がすべてを物語っているようです「16番の落としどころは1点しかなかった。そこに落とした後、カップに入ったかどうかは問題ではない。そこに落としたことが素晴らしい。タイガーは苦しんできたが、試合で自分が立つべき場所をやっと見つけた」と、大会ホストとして、偉大なる記録の数々を作り出した「ゴルフの帝王」として,温かい言葉で後輩を讃えるJ・ニクラウスも偉大です。

石川の最終日は「73」と一つスコアを落としたものの通算2アンダーの9位タイで、賞金167,400ドルを獲得しました。年間獲得額は763,631ドルとなり、目標としていた昨年の賞金ランキング125位のD.J.トレハンの668,166ドルを早くも上回りました。「難しいコンディションに変わりはなかったけど、この中でも伸ばしていかないといけない状況だったので、伸ばせなかったのは悔しいです」と、喜びよりも悔しさのほうが大きかったようです。「プエルトリコの2位は満足感が大きかったけど、今回は来週も試合があると切り替えられるくらい精神的な余力が残っている。こうして上位にコンスタントにいることで、精神力がついていくのかなと思います」と分析しています。「初出場の選手は予選落ちが当たり前」といわれるJ・ニクラウス設計の難コース「ミュアフィールドビレッジ」で、強豪選手揃いの中、トップ10入りを果たしたことは大きな自信になったはずです。今までの石川は「スイング最優先」で試合に臨んでいましたが、この試合は「コースマネジメント重視」でプレーすることを決めていました。その戦い方は石川にとって「生まれて初めてでした。ミスしても、悪いスイングをいいスイングに変えようという作業はしなかった。気持ちを整理して次のショットへ淡々とやれた。こんなにできるとは思わなかった」と、難コースでの大一番で新しいプレースタイルに取り組み、最終日まで集中してプレーできたことで、厳しいセッティングが予想されるメジャー第2戦「全米オープン」でも期待できそうです。

今年の「全米オープン」は1998年大会以来、14年ぶりに決戦の舞台となるサンフランシスコの「オリンピッククラブ」で行われます。小さく傾斜の強いグリーンの難しさ有名ですが、7打のリードを逆転されたP・スチュアートの3パットや、トム・レーマンの4パット。タイガーの木曜日の9番と金曜日の6番での4パットやジャスティン・レナードも勝負どころの15番で4パットと、当時のパットの名手たちを困惑させるグリーンが特徴です。過去3回は6800y台と距離が短く,ウォーターハザードがなくても難しくできることを証明しているコースですが、今年の「全米オープン」は全長7170ヤード、パー70と大きな改修をしています。

思いどうりにならないスポーツ「ゴルフ」

PGAツアーを代表する選手4名によるミュージックグループ「GOLF BOYS」のデビュー曲「Oh Oh Oh」が公開されたのは丁度去年の今頃でした。ゴルフチャンネルの番組で公開されてから瞬く間にネット上で話題になりましたが、ユーチューブにアップされているラップ調の歌詞の内容はまずベン・クレインがswing it like a boomerang, and then come around round you wanna hit the top topそしてハンター・メイハンがchip, putt、you know whats the big whoop, and when i play my game, and then i make my mama proud (hoo)
続くリッキー・ファウラーがsmash bang you gotta hit the ball far, then the crowd goes "hoo"then you hear the"ule lale lale"最後にババ・ワトソンがthree, three, i want my birdies all day long, let the bogyes go, and say "ule lale lale" というものでした。

歌詞を訳すと「チップ、パット、もちろんデカいのも打てるぜ」とか「バシッと遠くに飛ばして「うぉー」と沸かせてスリー(3)、スリーと全ホールバーディが欲しいぜボギーなんていらない」という様な感じなのですがプレーが早いリッキー・ファウラーと、スロープレーヤーで有名なベン・クレインが大の仲良しなのは不思議ですね。

そのR・ファウラーが「ウエルス・ファーゴ選手権」で待望の初優勝を飾りました。最終日の戦いはR・ファウラー、ローリー・マキロイ、DA・ポインツによる3人のプレーオフへ突入し、1ホール目の18番パー4で第2打をピン左1.2メートルに付けたR・ファウラーが、バーディーパットを沈め、09年のプロデビュー戦以来、67試合目で米ツアー・チャンピオンに輝いたのです。R・ファウラーは首位に1打差の4位で好発進した初日から「マスターズ」での、ババ・ワトソンの勝利に強い刺激を受けたことを語っていました。「マスターズ」のプレーオフ2ホール目でB・ワトソンがウイニングパットを沈め、母親と抱き合って号泣したとき「僕もあのポジションに立ちたい。勝ちたい」と強く感じたといいます。

友人のB・ワトソンの勝利に感化され、自身の勝利をもぎ取ったのですが、技術面の成長の裏付けがあったことも間違いありません。前週の「チューリッヒ・クラシック」を10位で終えた後「スイングもショットも、すごくいいと感じていた。十分に優勝できるだけの技術を持っていると僕は思っている」と語っていました。09年プロ転向直後に「フォールシリーズ」に推薦出場したR・ファウラーは、第1戦でいきなり7位、第2戦でプレーオフに残り2位。昨年の「全英オープン」でもダレン・クラークに敗れはしましたが優勝争いに加わり、いつ優勝してもおかしくないといわれる逸材でした。同世代のR・マキロイとRYO・石川の頭文字をとって「3R」の一人として期待されていましたが、祖父は日本人で「リッキー・ユタカ・ファウラー」がフルネームです。

ゴルフのレベルを上げるため、ショートゲームに取り組んでいたようですが、バンカーショットの練習に大きく時間を割いていたようです。小柄な体で戦うには秀でた戦略が必要になります。バンカーショットの「名手」ゲーリー・プレーヤーが育った当時の南アフリカのコース・コンディションは、グリーンにしてもアメリカと比べてかなり硬く、スコアをまとめるためには、グリーン周りを得意としなければならなかったとされています。狙ったところに、ピタリと落す技術の切り札としてバンカーショットを磨いたのでしょう。G・プレーヤーが肉体を鍛えたのも有名な話ですが、バンカーショットの猛練習は、毎日、真っ暗になるまでというより、暗くなった中でバンカーの練習をしたというエピソードが残っています。何にも見えない状況でボールの行方を、音で感じる練習を毎日繰り返したそうです。バンカーから打ったボールが「コトン」という音がしてカップに入るまで何度も繰り返されるという、気の遠くなる様な練習を毎日積み重ねた結果、G・プレーヤーは「グランドスラム」を達成することが出来たのでしょう。

R・ファウラー も小柄ゆえに「グリーンを外すならラフよりバンカーに」と考えバンカーショットに磨きをかけたのでしょう。R・ファウラーは昨年10月に行われたワンアジアツアー「韓国オープン」でプロ初優勝を飾りましたが、2位のR・マキロイに6打差をつけ、注目された同年代の決戦は、この時もR・ファウラーが勝っています。「僕たちはいいライバルで在り、仲間だ。僕は彼を尊敬しているし、彼も僕のことを同様に感じてくれていると思っている。こうして常にトップで優勝争いをすることをいつも願っているんだ」と答えています。18番グリーンでは、ベン・クレイン、アーロン・バデリーらがR・ファウラーを祝福しようと待ちうけていましたが「バッバがいないのにはガッカリだけど」と笑顔でジョークを交え「ベンもバディも素晴らしい仲間。僕は多くの仲間や友人、ライバル達に支えられ幸せです」と、良き友、良きライバルの背中を追いかけるように初優勝を飾りました。

「コースマネジメントと忍耐と集中力の維持のおかげ」と、待望の勝利につながった直接的な要因は、技術面より、自信や忍耐、集中力といった精神面、そしてマネジメントという思考面だったとR・ファウラーは振り返っています。自尊心を傷つけられ、自信を失い、自分の可能性を否定的に見る原因は「自身の恐怖と疑念」です。否定的な感情を抑えるには行動を起こすしかありません。肯定的にしろ否定的にしろ、どちらかしか考えられないのが人間です。長期でも短期でも計画性を持って行動し、集中にて能力を発揮できるようになった「自分自身の行動」を好意的に見ることが出来れば「自信」が生まれるのです。

「真剣さを失っちゃいけない、まだやるべきことが残っているんだと必死に自分に言い聞かせた。ウイニングパットは実際より長く見え、いわゆるOKパットの距離ではない、油断はできないぞと思って集中を取り戻した」と語っていますが、R・ファウラーの勝利の決め手となったのはプレーオフの第2打でした。もしも何ホールにも渡る長期戦になったら、世界ランク2位のR・マキロイやベテランのDA・ポインツが有利になると考えたR・ファウラーは、早期決戦のために勝負に出たのです。「あのウエッジショットは完璧に打てなければ、右に外すか、手前のクリークに落ちるかというギャンブルショットだった。でも完璧に打てれば、右からの風でちょうどピンフラッグに寄ると読んで打った」その通りピン1.2メートルに止まったショットは「完璧」でした。

そして、ここ一番の勝負の出方を教えてくれたのは「マスターズ」で手本を見せてくれたB・ワトソンでした。「僕はロープの外側の最前列でババを見ていた。ババがどうやって自分自身を制御しているか。勝負の一打を打つとき、どれほど静かになるかを見ていたのですが、同時に大きなエネルギーを感じた」と語りました。「全てを賭けた一打」が勝利に繋がる「奇跡的な勝ち方」のバトンがB・ワトソンからR・ファウラーに渡されたのです。

今年2月のWGCアクセンチュアー・マッチプレー選手権を制したハンター・メイハンも、マスターズを制したB・ワトソンも、そしてR・ファウラーも、昨夏に結成したラップバンド「ゴルフボーイズ」のメンバーであることを思うと、友人や仲間の存在は重要に感じます。 石川も同じステージに立つことを決めたようです。レイモンドフロイドは「わたしはいつも一等客車で旅をする。そうして一等になじんでおけば、一等のプレーが出来る」と語っています。同世代と同じステージで顔を合わせることが増えることで、石川にも可能性が広がることでしょう。

 

良いプレーをするにはプレースピードは重要なファクターです。プロでもアマでも「スロープレー」は嫌われます。しかし困ったことに自覚症状が無い場合が多いのも事実です。「ドライビングディスタンス」ばかり重視しないで「スロープレー・タイムランキング」も発表するべきだと思うのですがどうでしょう。計測した選手の中で最も速いプレーヤーとされているのはリッキー・ファウラーでした。ワンショットあたりの平均時間はなんと16秒、最も遅いプレーヤーの三倍速いのですが、注目のワースト1位はニック・オハーンで平均55秒、2位はJ.B.ホームズ平均52秒、3位ジョン・センデン平均51秒、4位ケビン・ナ平均50秒、5位チャーリー・ウィ平均50秒がワースト5でした。

「ザ・プレーヤーズ選手権」最終日を首位で迎え、最終的には7位となったケビン・ナのスロープレー振りは、この大会に限らず見ていた方ならショット前のルーティーンには驚かされます。アドレス、ワッグル、ワッグル...ワッグルと動き出せずにアドレスほどき、ヤーデージブックを出して仕切りなおし、再びアドレス入りますが、ワッグル、ワッグル、そしてボールの上を素振りして、またワッグルの繰り返しでなかなか打てないのです。ファストプレーの私には理解できないルーティーンでしたが、何も知らずに見たら空振りにも見える「ボールの上を通過する素振り」の時は「コントのおち」のようにずっこけてしまいそうでした。もし一緒にラウンドしていたら一歩歩き出してしまうのは間違いありません。

ケビン本人の話では「セットアップした時の身体のバランスが今までと全く違うから違和感があるんだ。ワッグルしてその違和感を失くそうとしている。ワッグルも小さく、ハーフ、小さく、ハーフ、そしてスイングという流れになるはずなんだけど、それがしっくりこないんだ。小とハーフがセットになってなきゃいけないから、4回でできなければ6回、とにかく頭の中はパニック状態なんだ、練習ラウンドでも『空振り』はするし、後ずさりもする。練習場でもやる。一緒にラウンドする選手たちは、俺の『空振り』を見て笑う奴もいれば、初めての奴らは目が点になってるよ」と苦笑いで答えていますが、スロープレーと笑わずに「奇妙なルーティーン」に付き合わなくてはならない同伴競技者は大変です。

本人は「打ち焦ってしまう悪い癖がある。ダウンスイングでおかしいと思っても、もう止めることはできない。唯一止められる方法はボールの上をスイングするしかない」と語っています。クラブを振り下ろせない「ダウンスイングイップス」克服のための具体的プランは「ワッグルをやめようと思う。ボールの後ろで少しクラブを前後に動かすだけにしようと思う。でもこれには時間もかかる。練習も必要だし、試合でやってみないといけない。ワッグルを取り入れるのはやめようと思うけど、これからは自分との闘いになる」と語っていますが、同伴競技者のために打った後走り出す姿には驚きました。しかしそれでは「問題解決能力に優れたゴルファー」とはいえません。


前号で紹介した「マスターズ12番」で、トニー・レマがスーパーショットを放ったのですが、ボールはピンに跳ね返され池に消えたことがあります。現実を冷静に受け止めたトニー・レマを含め、偉大なチャンピオン達は「問題解決能力」に優れています。どんな職業でも成功への道のりで大きな問題が立ちはだかるものです。アンラッキーに遭遇した際に「ゴルフとは思いどおりにならないスポーツだ」と、ゴルフを始めた段階で学んでいれば、想定外の悪いバウンドでボールが消えてしまった時も、いずれ埋め合わせる良いバウンドがあると信じ、それまではただ我慢することで、結果として「問題解決能力」が備わるものです。

自身の気持ちによって大きな影響を受けるゴルフでは、気分が悪くうまくいかないことも多々あり、その事実を受け入れることが出来さえすれば、その場しのぎで取り組み方を変えたり、スイングをいじったりしないですむのです。メジャー10勝のウォルター・ヘーゲンは「18ホール完璧にプレーしたことなどない。そんなことはありえない、ラウンド中は少なくとも7つのミスを覚悟している。だからミスしても気にしない。それは7回のうちの一回に過ぎないのだから」と「問題解決能力」のノウハウを語っています。

プロゴルファーは「前向きな人間」になる努力を惜しみません。問題に遭遇すると否定的になるものですが、それでは「問題解決能力」に不可欠な決断力や持続力、想像力が肝心な時に使えません。否定的な考え方を続けると、逃げ出したいほどの「絶望的な状況の実現」を、手助けしてしまいますよケビン!

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